中村調理製菓専門学校を本年3月に卒業した韓国からの留学生パク・スンホさんが福岡市内の和食店「たつみ寿司総本店」で調理業務に従事することが農林水産省の「日本料理海外普及人材育成事業」の初めての適用により認められました。（平成26年6月17日認定）

これまで日本の調理師学校で学んだ留学生は卒業後は日本国内での飲食店での就労は原則的に認められず、母国に帰らざるを得ませんでした。しかし、昨年の和食のユネスコ無形文化遺産登録等以降の日本政府の和食の国際化の動きから、「日本料理海外普及人材育成事業」が昨年12月にでき、和食店に限り条件を付けての勤務が認められることになりました。

今回の「たつみ寿司総本店」での勤務は1年間の予定で、この間に寿司調理の基本を習得する計画です。

パクさんは本校在学中からたつみ寿司にてアルバイトをしており、自主的に早朝の魚市場に出向いて魚の知識を深めるなど、熱心に勉強していました。将来、母国の韓国でのお店を開くことを目指しており、これを機会に本格的な和食を学び、ぜひ夢を実現してもらいたいものです！

＜西日本新聞　平成２６年６月１９日付朝刊に掲載されました＞

＜調理師科２年コース卒業　パク・スンホさん（韓国出身）＞

■日本料理海外普及人材育成事業について：
日本の調理師学校（正式には厚生労働大臣指定の調理師養成施設）を卒業し、調理師免許を取得した外国人が、日本料理を海外で普及させることを目的としてつくられた制度で、農林水産省が認定した場合、日本国内の和食店で2年以内の調理業務に従事するための「特定活動」の在留資格（ビザ）が発給されます。
和食店には、会席料理のほか、寿司、うどん・そば、お好み焼きなどの店舗も含まれます。

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